(本質を見極めるために)読解力をすんごい高める~6色蛍光ペンの使い方~
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ものごとの見方、捉え方というのは、世の中に多くの方法が存在しています。
当ブログの研究テーマでもあるビジネス本を例にすると
「その企業の本質・目的となるものの関係性が、成果にどう影響されているか」
ということになります。
ものごとの本質を突き止めるための「型」
「本質」と「目的」という、いわば「スタート地点」と「ゴール地点」をはっきりさせる。その理解力を高める為に【分類考察】という「型」を使って、ものごとを分ける方法をご紹介します。
【本質】 →オレンジ
【目的(ビジョン)】 →ピンク
【手段(戦略)】 →みずいろ
【テクニック(戦術)】 →きいろ
【メリット】 →みどり
【デメリット】 →むらさき
分類していく順序
まず取り上げるテーマの【本質】を探します。物理的なこと、心理的なこと。突き詰めて単純化し、余分なものを省いていった時に「最後まで残っているもの」を表します。
そして【目的(ビジョン)】が何か。言いかえると設定が的確かどうか。
書店を例にすると…
運営する事が目的なのか、書店の売上を〇〇円とするのが目的か、書店に来る人々に前向きな気持ちになってもらう事が目的なのか...といったことです。
取り上げたテーマによって目的が【手段】へと立ち位置が変わります。
【本質】がスタート地点なら、【目的】がゴール地点。
その道筋を辿る、いわば中間地点となる【手段(戦略)】が何であるか。
書店の売上✕✕円達成の為に、今月は△△ジャンルの本を重点的に売ろう!といったことです。
目的が〇〇の筈なのに、手段ばかり優先して...という事がもし起こるなら、その摩擦にこそ核となるものが隠れているのではないでしょうか。
本質の捉え方、目的の立て方、手段の選び方ではどの段階においても、【テクニック(戦術)】にも注目します。
店内ポップの上手な書き方、最後のひと押しテクニック、効果的なレイアウトといったことから、目的達成の組み立てテクニックといった、あらゆる階層で効果を押し上げるもの。
ここまでの分類は、ものごとの主従関係を把握するのに有効でしょう。
【メリット】には「強み」だけでなく、その企業の周りにあるチャンスである「機会」といったことも含めます。
【デメリット】には「弱み」だけでなく、ライバルなどの「脅威」となるものも含みます。
SWOT分析に繋げる例【超問!真実か?ウソか?】
好調が続くクイズ番組「超問!真実か?ウソか?」。
「日経MJ新聞」で2016年10月7日に掲載された記事を実例に、分類考察していきます。
【本質】〇×クイズの面白さとは何か。
考えれば考える程迷う感じ、「解答者が迷う」ところに面白さの【本質】があると捉えています。
【目的】狙いどころはどこか?
その「迷い」を際立たせ、面白さを追究していく事を【目的】として、世代を超えて多くの人々が楽しめるような番組に仕上げていきます。
【手段】どんな手で目的に向かうか。
迷いを際立たせる【手段】として、解答を誘導する2人のプレゼンターを起用。
〇の主張と×の主張。どちらにも最もらしい主張をさせ、解答者を惑わせます。「知的イメージの強い解答者でもプレゼンに釣られてミスを連発してしまう」という面白さが生まれます。
【テクニック】手段を盛り上げる芸人のワザ。
そのギャップの面白さに加え、すかさず司会者が辛口コメントをするという【テクニック】により、迷いから波及する面白さを掴んでいきます。
【強み・機会】
リモコン解答で視聴者も参加でき、データ放送という【機会】に対しての【強み】の一つとなっています。また先ほどの「知的キャラのミス連発」も面白い要素で【強み】と言えます。
【弱み・脅威】
司会者であるお笑い芸人を「嫌い」な視聴者や、そもそもクイズ番組に興味がないという視聴者には受け入れにくいという【弱み】を抱えます。
クイズ番組の乱立、世にある娯楽の多さという【脅威】があります。
このように分類考察をすることで、新聞記事から何を書いてあるかということを浮き彫りにしていくことができます。
今回なら、〇×クイズの面白さの本質的な部分を更に引き立たせたり、波及する新たな面白さを付け加えたりして番組の魅力が作られていることがわかります。
SWOT分析で考える
では、〇×クイズの面白さを引き立たせる【手段】は、他にはどんな形が考えられるでしょうか?
【アプローチ案】
本質である「迷う感じ」を最大限に引き出し(強み)、クイズに興味のない視聴者が別の娯楽(脅威)に移らないようアプローチする。
具体例1→
問題は、1時間枠内で1問のみ。少し難しい問題にし、解答者が途中何度も〇×の間で揺れ動くような、ドラマ仕立ての演出ですすむ。少しずつ真実やヒントを出していき、最後に明らかになる。
...ありそうと言うか、以前どこかで観たような気が。
具体例2→
掘り起こしたいターゲット層が好みそうなジャンルの問題ばかりセレクトした「〇〇スペシャル」といった回を作る。
具体例3→
クイズは好きでなくても、人が迷っている所は面白いと思ってる層に向けたゲスト解答者...ドラマ役者さんなどを起用する。
・プレゼンターを勝ち抜き戦にし、リモコン投票でも参加できる。
(この記事を最初に書いたのは昨年ですが、現在はすでにドラマ役者さんなどは起用されてます。)
次の一歩を正しい方向で踏み出すために
上記のように分類して考察することで、ものごとの本質が浮かび、「次の一歩を、どんな手段で、どういう方向に進むべきか」ということが整理しやすくなります。
そして、【核】となるものが見えてきます。
例えば、立ち上げたばかりの個人企業だったら、【核】は本人にしかありませんが、長年続き大きく成長した企業であれば、社長一人が居なくなっても潰れないという状況。
強く影響している真の主体がどこにあるか?といったことを【核】とし、それが浮き彫りになってくる。という見分け方です。
ものごとの本質を明らかにし、次の一歩をどの向きで踏み出せば良いか。
読解力をすんごい高めて、ビジネス本から仕事に活かす能力を高めたい。
そんな方に「ものごとを分類して考える」という分類考察のやり方が、お役に立てたら幸いです。
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