コウノトリ朝日とオオタカ毎日からの里地里山【新聞社説読み比べ2017/7/16(日)】
文字のエキスパートたちが贈る競演の日々。
新聞大手5社の社説を読み比べて要約します。
もくじ
ピックアップ記事
今日は各社バラけた内容ですが、偶然にも?2社が鳥を取り上げ、里地里山についてモノ申されてます。コウノトリからの朝日新聞さんとオオタカからの毎日新聞さん、里地里山の取り上げ方の違いに注目です。
TOP条約へ繫げる為のテロ等準備罪については、産経新聞さんはどう捉えてるか。
一方、国と沖縄県の対立について日経新聞さんはどちらの視点から申されてるのか。
といったところに注目です。
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コウノトリ ともに生きる環境を
★朝日新聞さんは、
農薬の影響で71年には野生のコウノトリがいなくなったことは、人間の活動が絶滅の危機に追いやったといえるね。
いろんな生物が共生する自然環境が無ければ、コウノトリは定着も繁殖もしないよ。
でも人工繁殖を経て、だいぶ増えてきたね。
農薬を使わず大幅な減収にならなければ良いとした発想の転換から、里山の食物連鎖が復活してきた。野外で100羽を超す生息数が確認できるようになったのも、里山の自然が戻ってきた証拠だし、もっと多くのコウノトリが大空を飛び回れる環境になるよう、この取り組みを続けていってほしいな。
環境省が発表する絶滅危惧種は2年前より35種増えてしまった。自然を取り戻し多様な生き物を守るのは、人間の責務だよね。
といってます。
オオタカの希少種指定解除 生息地の重要性は不変だ
★毎日新聞さんは、
91年には絶滅危惧種だったオオタカが、2000羽を確認できた06年に解除されたのを経て、この秋に国内希少種の指定も解除されるね。
環境省は「法の規定上やむなし」というけど、解除後にはオオタカの生息地である、自然豊かな里地里山の生態系をどう守ってくかが課題になるよね。
里地里山の保護対策としては、一昨年に重要エリア500ヶ所を選定したけども、義務づけとか法的に守るって意味合いじゃないし、民有地も結構含まれてるよね。
日本自然保護協会が政府に提案してる、保護区指定制度案とか土地の保有者への税制面優遇案とか、検討する価値があるんじゃない?
といってます。
TOC条約締結 国際連携でテロと対峙を
★産経新聞さんは、
テロ等準備罪の新法設立でやっとTOC条約を結べて、8月10日から開始されるね。
テロ等準備罪については、人の心まで踏み込むんかいとか、単独犯に意味ないじゃんとか、テロに厳しい英仏でもテロ起きてるじゃんとか、まぁ色々と言われますけれども。
確かに単独犯には意味ないけど、組織犯罪を見逃していい理由ではないよね。
反対論の多くは取りこし苦労じゃない?人命に関わる事件が起こってからじゃ遅いよ。
法律や条約をどう活かすか、捜査機関がちゃんと運用することで信頼を重ねていって欲しいね。
といってます。
国と沖縄はいつまで戦うのか
★日経新聞さんは、
国と沖縄県がまた法廷闘争に入るね。
今回も国の主張を100%支持する可能性が高いし、日本は法治国家だから県は判決に従うべきだけども、地元が理解と協力をするかは別問題だよね。
安倍政権が強気姿勢見せたら、県民の反本土感情をヒートアップさせるでしょ。アキバでの首相の姿勢が批判された都知事選の二の舞いになっちゃうよ。
安倍政権の力量を判断される機会でもあるし、なぜ移設が必要なのかを県民に丁寧に言う努力をしていって欲しいよね。
といってます。
社説一覧 2017/7/16(日)
朝日新聞
労基法の改正 懸念と疑問がつきない
コウノトリ ともに生きる環境を
産経新聞
TOC条約締結 国際連携でテロと対峙を
「電通」正式裁判に 経営者への厳しい警告だ
毎日新聞
民進党の東京都議選総括 議論の筋道を間違えるな
オオタカの希少種指定解除 生息地の重要性は不変だ
日本経済新聞
転勤制度を社員が納得しやすいものに
国と沖縄はいつまで戦うのか
読売新聞
老老介護 重層的な支援体制を整備せよ
関電料金値下げ 原発活用のメリット広げよう
◇ ◆ ◇
先週一週間の社説を振り返る記事はこちら↓
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